Powered by SmartDoc

for文

for文は一定回数の反復処理に利用する。例えば、10回同じ処理を繰り返したときなど。

1から10までの整数を表示する

1から10までの整数を表示するときのフローチャートを以下に示す。2つのフローチャートが示されているが左側が一般的な表記である。右のフローチャートは条件式が成立した時に反復を終了する場合の表記である。

for文のフローチャート

上記の左側のフローチャートのプログラムを以下に示す。

1から10までの整数を表示する
class For01 {
    public static void main(String args[]){
        int i;

        for(i = 1; i <= 10; i++){
            System.out.println(i);
        }
    }
}

変数iが繰り返しの回数を制御する値を保持している。for文中のi++は変数iの値を1増やすという意味である。

for文の書式

for文の書式は次の通り。

for文の書式
for(ループ制御変数 = 初期値; ループ継続条件 ; ループ制御変数の増減){
  反復する処理
}

1から10までの整数を逆順で表示する

次のプログラムは1から10までの整数を逆順で表示する物である。条件式とループ制御変数の増減に注意。

1から10までの整数を逆順で表示する
class For02 {
    public static void main(String args[]){
        int i;

        for(i = 10; i >= 1; i--){
            System.out.println(i);
        }
    }
}

1から10までの整数のうち、奇数のみを表示する

次のプログラムは1から10までの整数のうち、奇数のみを表示する物である。

1から10までの整数のうち奇数のみを表示する
class For03 {
    public static void main(String args[]){
        int i;

        for(i = 1; i <= 10; i+=2){
            System.out.println(i);
        }
    }
}

i+=2は変数iの値を2増やすという意味でi=i+2と同じである。

1から10までの整数の総和

次のプログラムは1から10までの総和を求める物です。総和は変数sumに記憶します。

1から10までの総和を求める
class Sum10 {
    public static void main(String args[]){
        int i, sum;

        sum = 0;
        for(i = 1; i <= 10; i++){
            sum = sum + i;
            System.out.println(i + "までの合計=" + sum);
        }
    }
}

演習

次の各プログラムを作りなさい。()内にはファイル名を示してある。

  1. 1から10までの整数のうち、奇数のみを表示するプログラムを参考に偶数のみを表示するプログラムを作成する。(Kisuu.java)
  2. 1から20までの偶数の和を求めるプログラムを作りなさい。(SumEven.java)
  3. 1から20までの奇数の和を求めるプログラムを作りなさい。(SumOdd.java)
  4. 1から10までの整数の逆数を表示するプログラムを作りなさい。(Gyakusuu.java)